スピードマスターはモデルが多いので、調べ始めると「結局どれが自分に合うんだろう」と立ち止まりやすい時計のひとつだと思います。
こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。今回は、スピードマスターの中でも特に人気の高いモデルをまとめて紹介しながら、それぞれの立ち位置と選びやすいポイントをお伝えします。
「ムーンウォッチとレーシングって何が違うの?」「手巻きが気になるけど、使いこなせるか不安…」という方も多いはず。そのあたりを意識しながら書きました。
スピードマスターの主なモデルを知る
スピードマスターは、単一のモデル名ではなくコレクション全体の名前です。代表的なのは「ムーンウォッチ プロフェッショナル」「レーシング」「スピードマスター ’57」「ダーク サイド オブ ザ ムーン」の4ライン。それぞれ文字盤の印象も、搭載ムーブメントも異なります。
わたしが最初に調べたときに一番気になったのが、ムーブメントの違いでした。プロフェッショナルは手巻き、レーシングは自動巻きと、同じスピードマスターでも巻き方が違うんですよね。これは後で詳しく触れます。
ムーンウォッチ プロフェッショナル
スピードマスターといえば、まず真っ先に名前が挙がるのがこのモデルです。1969年のアポロ11号月面着陸時に宇宙飛行士が装着した時計として知られていて、「ムーンウォッチ」の呼び名もそこからきています。
手巻きキャリバー3861を搭載し、ケース径は42mm。現行の正規定価は107万8,000円(ヘサライトガラスモデル、税込)で、中古市場では67万円前後から流通しているケースもあります。資産価値を気にするなら、スピードマスターの中でも特に根強い人気があるモデルです。
サファイアガラスモデルはシースルーバックからムーブメントが見えますが、ヘサライトガラスモデルは傷がついても研磨しやすいという実用的な強みもあります。どちらにするかは、好みで正直迷うところです。
スピードマスター レーシング
レーシングは、スピードマスターをよりスポーティーにアップデートしたシリーズです。外周のミニッツトラックや大きめのインダイアルが特徴で、モータースポーツの雰囲気を強く持っています。自動巻きのコーアクシャルムーブメントを搭載しているので、毎日の手巻き作業が不要なのはシンプルに便利。
ケース径は44mmと40mmの2タイプがあり、44mmの「マスタークロノメーター」は定価で152万9,000円前後。40mmタイプの定価は約98万2,800円で、並行輸入店なら60万円台で見つかるケースもあります。
プロフェッショナルと比べると現代的な仕上がりで、スーツよりカジュアルなスタイルに合わせたい方に選ばれやすい印象です。
スピードマスター ’57
「’57」はその名の通り、1957年に登場した初代スピードマスターをオマージュしたヘリテージモデルです。現行モデルはケースが薄くアップデートされていて、着用感のよさが評価されています。
ダイアルとカラーリングの組み合わせが複数あり、ステンレスブレスレットとレザーストラップから選べます。クラシックなデザインが好みで、プロフェッショナルほど「歴史的重み」にこだわらず選びたい方には、取り回しのしやすい一本です。
ダーク サイド オブ ザ ムーン
「ダーク サイド オブ ザ ムーン」は、ケースもダイアルもブラックで統一されたインパクトの強いモデルです。セラミック素材の採用が外観の個性を高めていて、ムーンウォッチ プロフェッショナルとは別の方向性を持っています。
2025年にアップデートされた現行モデルの価格は226万6,000円前後(税込)。価格帯がぐっと上がるため、「最初の一本」というよりは、コレクションに独自の色を加えたい方に向いているかなとわたしは感じています。
手巻きと自動巻き、迷ったときの考え方
スピードマスターを調べていると、必ずといっていいほどぶつかるのが「手巻きと自動巻き、どっちにする?」という問いです。資産価値という観点では、手巻きのプロフェッショナルが市場で根強く評価されています。
一方で、毎日着けて実用性を重視したい方には自動巻きのレーシング系が使いやすいという意見も多い。使い方のイメージが先に固まっていると、ここでの迷いはだいぶ減ります。
トキオどっちも気になって決まらないなら、まずプロフェッショナルを見て
モデル別の立ち位置をざっと見る
主なモデルの特徴を比較するとこんな感じです。
| モデル | 巻き方 | ケース径 | 定価目安(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ムーンウォッチ プロフェッショナル | 手巻き | 42mm | 約107万円〜 | 王道、資産価値高め |
| レーシング 40mm | 自動巻き | 40mm | 約98万円 | スポーティー、デイト付き |
| レーシング マスタークロノメーター | 自動巻き | 44mm | 約153万円 | 高精度、存在感あり |
| スピードマスター ’57 | 自動巻き | 40mm前後 | 参考価格帯あり | クラシック、軽快な着用感 |
| ダーク サイド オブ ザ ムーン | 自動巻き | 44mm | 約226万円〜 | セラミックケース、強い個性 |
定価は時期や素材のバリエーションによって変わります。並行輸入品と正規店では価格差もあるため、購入前には複数の販売店を比較するのがおすすめです。
選ぶ前に確認しておきたいこと
スピードマスターは「どのモデルが正解か」という問いへの答えが、人によってはっきり分かれる時計です。ムーンウォッチの歴史的背景に惹かれているのか、それとも自動巻きの使い勝手を求めているのか、まずそこを絞ると候補がスパッと見えてきます。
- 手巻きを体験したい・資産価値も気になる → ムーンウォッチ プロフェッショナル
- 毎日使いやすい自動巻きが欲しい → レーシング 40mm
- クラシックなデザインが好み → スピードマスター ’57
- 個性的な一本を探している → ダーク サイド オブ ザ ムーン
中古市場も充実しているので、予算を少し下げて探すという方法もあります。ただし状態や付属品によって価格はかなり変わるため、購入時には専門店に直接確認するのが安心です。
スピードマスターを選ぶ入口として
スピードマスターは、モデルが多い分だけ「どこから入るか」で最初の印象がかなり変わる時計です。王道から入りたいならムーンウォッチ プロフェッショナルが出発点になりやすいですし、使いやすさから入るならレーシングという順序もあります。
定価・中古相場はどちらも時期によって動くので、この記事の数字はあくまで目安として見てください。気になるモデルが絞れてきたら、実際に実物を見られる店舗や、複数の販売店の相場を比較するステップが次に来ます。
まず「手巻きか自動巻きか」だけでも先に決めてみると、候補がかなり絞られます。そこが固まったら、ケース径やダイアルのデザインを実物で確認しにいく流れが、わたしはいちばん後悔しにくいと感じています。











