スピードマスター歴代モデルを整理!1stから現行まで何が変わった?

スピードマスターを調べはじめると、「1st」「ムーンウォッチ」「プロフェッショナル」といった言葉がいくつも出てきて、どれが何の話をしているのか最初は整理しきれないんですよね。

こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。今回は、スピードマスターの歴代モデルを世代ごとに整理しながら、各モデルの立ち位置と変化のポイントを追っていきます。

中古で探している方も、現行モデルを検討している方も、まずここで全体の流れをつかんでおくと、その後の情報収集がぐっと楽になるはずです。

目次

1957年、スピードマスターの出発点

スピードマスターが誕生したのは1957年のことです。オメガはこの年、スピードマスター・シーマスター・レイルマスターという3本のプロフェッショナルラインを同時に発表しました。初代にあたるRef.CK2915は、ベゼルにタキメータースケールを直接配置した世界初のクロノグラフ腕時計として登場しています。

製造期間は1957年から1959年までの約3年で、2915-1と2915-2はそれぞれ数百本しか作られなかったとされています。今のヴィンテージ市場でほとんど見かけない理由はそこにあります。

2ndから3rd。外装が固まっていく時期

2ndモデル(Ref.CK2998)は1959年から登場し、初めて宇宙へ持ち込まれたスピードマスターとして知られています。2024年10月に「ファースト オメガ イン スペース」としてリバイバルが発表されたのもこのモデルです。

3rdモデル(Ref.ST105.002など)は1964年頃から製造が始まり、現在のプロフェッショナルに通じる外装の骨格がこの時期におおよそ完成しています。2ndと3rdはリューズガードがなく、リューズが剥き出しになっているのが外観上の大きな特徴です。

4thでリューズガードが登場

4thモデル(Ref.145.012など)から、リューズを保護するリューズガードが追加されました。現在のムーンウォッチのシルエットに一番近いのはこの4thからです。

1969年のアポロ11号月面着陸の際に実際に着用されていたのも4thに近い世代のモデルで、この出来事がスピードマスターを「ムーンウォッチ」と呼ばせるきっかけになりました。宇宙機関NASAの飛行士が腕に着けていた時計として、そのまま歴史に刻まれたわけです。

トキオ

ここから「ムーンウォッチ」という呼び名が定着したんですよね

5thと6th。長く続いたスタンダード期

5thモデル(Ref.145.022など)は1968年頃から登場し、以降のスピードマスターのデザイン基準を長く担いました。4thとの切り替わり時期に製造された「4th顔の5th」は個体数が少なく、ヴィンテージ市場でも注目されやすい一本です。

6thモデルはRef.3570.50として1996年頃から2014年頃まで製造されています。手巻きCal.1861を搭載したこの世代は、現在の中古市場でも流通量が多く、状態のよいものを探すなら6thが比較的見つけやすい世代の一つです。目安として中古相場は48万円から65万円程度の範囲で動いていることが多いようです。

現行7th世代。Cal.3861への移行

2021年に登場した現行モデル(Ref.310.30.42.50.01.001など)が7th世代にあたります。搭載ムーブメントはCal.1861からCal.3861へと刷新され、コーアクシャル脱進機とマスタークロノメーター認定を獲得しています。

パワーリザーブは48時間から50時間へ微増し、石数は18石から28石に増加。耐磁性能は最大15,000ガウスという水準です。外装面ではブレスレットの仕上げが大きく変わっていて、着けた印象は旧型とかなり違うという声もあります。

正規店での定価は2024年8月時点で約107万8千円(ヘサライトガラスモデルRef.310.30.42.50.01.001)です。中古市場では状態や付属品によって70万円から100万円程度で取引されているケースが多いようです。

世代ごとの主な変化点をまとめると

1stから現行まで、各世代の変化を見てきました。外装で言えばリューズガードの有無が1st〜3rdと4th以降を分ける分かりやすい目印で、内部で言えばCal.321→Cal.861→Cal.1861→Cal.3861という流れで進化しています。

1st〜3rd

リューズガードなし。個体数が少なくヴィンテージとして高評価。

4th〜5th

リューズガード追加。月面着陸世代と重なり「ムーンウォッチ」の起点に。

6th(3570.50)

Cal.1861搭載。中古流通量が多く、実用入門として探しやすい世代。

7th(現行・310系)

Cal.3861搭載、マスタークロノメーター認定。耐磁・精度が大幅に向上。

どの世代を選ぶか、最初に決めたいこと

スピードマスターを探すとき、わたしならまず「ヴィンテージ方向か、実用重視の現行方向か」を先に決めます。ここがぼんやりしたまま中古市場を見ると、価格帯も状態の基準も全部ブレるんですよね。

予算を抑えながら手巻きの感触を楽しみたいなら6th世代が現実的な選択肢です。最新のムーブメント性能にこだわるなら現行7thが正直なところ強い。ヴィンテージとしての価値も含めて考えたいなら4th・5thあたりから見ていくのが自然な流れかなと思います。

歴代の流れを一度追っておくと、何かを選ぶときの根拠が自分の中に残ります。まずは気になった世代の型番を一つ調べてみるだけで、次に見るべき情報がずいぶんと絞られてくるはずです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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