スピードマスターの価格推移を時系列でまとめた

スピードマスターを調べていると、ちょっと前まで70万円台で買えたのに、気づいたら100万円を超えていた、という声をよく見かけます。

『クロノヴィア』のトキオです。わたし自身も数年前に「そのうち買おう」と思っていたモデルが、気づいたら定価で40万円近く値上がりしていて、一度立ち止まって調べ直したことがあります。

この記事では、スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナルを中心に、定価と中古相場がどう動いてきたかを時系列で確認していきます。値上げの背景や今後の見通しも合わせて整理しました。

目次

定価の推移をざっくり振り返る

まずは定価の動き方から見ていきます。代表的なモデルであるムーンウォッチ プロフェッショナル(Ref.310.30.42.50.01.001)の価格推移を整理しました。

価格改定時期当時の参考定価値上げ率(目安)
2021年5月(発売)73万7,000円
2022年2月81万4,000円約10%
2022年7月88万円約8%
2023年2月93万5,000円約6%
2023年6月100万1,000円約7%
2024年3月107万8,000円約8%
2025年8月111万1,000円約3%

2021年の発売から4年ほどで、累計で約37万円の値上がりになっています。発売当初の定価から約50%上昇したことになるので、改めて数字で見るとなかなかの変化量だと感じます。

2022年は1年で2回の改定が入り、1回あたり8〜10%という大幅な値上げが続きました。2023年も同じく2回、合わせて13%以上の上昇。2024年・2025年は改定回数が落ち着いてきた印象がありますが、それでも価格そのものは右肩上がりのままなんですよね。

なぜこんなに値上がりしたのか

値上げの理由は一つではないのですが、主に3つの流れが重なっています。

原材料・人件費の高騰

ステンレスや金の価格上昇に加え、スイス国内の職人人件費も上がっています。

世界的な需要拡大とブランド戦略

アジア圏を中心に高級時計の需要が伸び続けており、オメガも高価格帯への移行を進めています。

円安の影響

スイスフランや米ドルに対する円安が続き、日本国内の定価に転嫁されやすい状況が続いています。

個人的に気になるのは、円安だけが原因ではないという点です。原材料費とブランド戦略が組み合わさっているので、為替が落ち着いたとしてもそのまま定価が下がるとは考えにくい。一度上がった価格は戻らないというのが、ここ数年の高級時計市場の現実だと思います。

中古相場はどう動いているか

定価が上がれば中古相場も連動して動くのが通常のパターンです。スピードマスターも例外ではなく、主要モデルの買取相場は2020年以降、じわじわと上昇してきました。

旧型のプロフェッショナル(3570.50系)は、廃盤になった2020年頃に30万円前後だった買取相場が、2022年には40万円前後まで上昇。2024年以降は50万円前後が目安となっているようです。現行モデルや希少な限定品は、それ以上の価格で動いているケースもあります。

中古を選ぶ際は、状態・付属品の有無・販売店によって実売価格に幅が出ます。相場はあくまで目安として参照しつつ、複数の販売店で確認することをおすすめします。

2025年・2026年の動きを確認する

2025年8月の価格改定では、スピードマスター全体でおおむね3%前後の値上げが実施されました。2022〜2023年の8〜10%と比べると上昇ペースは落ち着いています。ただ、価格水準そのものは変わらず高い状態が続いています。

トキオ

落ち着いたとはいえ、下がる気配はないんですよね

2026年3月には一部ゴールドモデルを対象に約2〜6%の価格改定が実施されました。ステンレスのスタンダードモデルは今回は対象外でしたが、近年のパターンを見ると年内にもう一度改定が入る可能性はあります。2026年後半の動きは引き続き注意しておくといいかもしれません。

特に値上がりしやすいモデルを知っておく

スピードマスターにはいくつかのシリーズがありますが、価格改定の影響を受けやすいモデルには傾向があります。購入を考えているなら、どのカテゴリかを先に把握しておくと比較しやすいです。

  • ムーンウォッチ プロフェッショナル:NASAの歴史的背景があり、改定対象になりやすい
  • ヘリテージ・復刻系:流通数が少なく中古市場でも安定した高値をキープしやすい
  • ゴールドモデル:素材そのものが高騰しており、毎回の改定で値上げ額が大きくなる傾向

逆に、自動巻きやデイト付きのエントリーよりのモデルは、値上がり幅が比較的小さいこともあります。予算と使用目的を先に決めてから、モデルの絞り込みに入るのが迷いにくい流れかなと感じます。

価格の流れを知ってから動くと迷いが減る

スピードマスターの定価は、2021年から2025年にかけて約50%上昇しています。2022〜2023年が最も急激で、2024年以降はやや落ち着いているものの、価格が下がる局面はほとんどなかったというのが現実です。

中古相場も定価の動きと連動していて、状態次第では定価の6〜7割前後で買えることもあります。ただ、人気モデルは中古でもプレミアムが乗ることがあるので、定価と中古相場の両方を把握しておくのが判断の材料になります。

まずは欲しいモデルの現行定価と、直近の中古相場を並べて見てみるといいと思います。正規店の定価確認と、カメラのキタムラやゴールドプラザなどの相場系サイトを組み合わせるのが、わたしがよく使う調べ方です。「今が高いのか安いのか」がはっきりしてくると、踏み出すタイミングの判断もしやすくなります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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