ロイヤルオークのヴィンテージを調べ始めると、まず「どの年代から?」「どの型番?」というところで早々に迷います。
『クロノヴィア』のトキオです。ヴィンテージウォッチを検討するとき、わたしは最初に「そもそも現行と何が違うのか」をはっきりさせてから動くようにしています。ロイヤルオークは50年以上の歴史があるぶん、ヴィンテージと呼ばれる範囲も広い。
この記事では、ロイヤルオーク ヴィンテージの起点となるモデルの背景から、現在の流通状況の大まかな傾向まで、一緒に整理していきます。
ヴィンテージの起点は1972年の5402
ロイヤルオークの原点は、1972年に登場したRef.5402STです。デザインはジェラルド・ジェンタが手がけ、当時のスポーツウォッチとしては異例のステンレス製ラグジュアリー路線を打ち出したモデルでした。
1972年から1976年までの間、この5402はオーデマ ピゲが製造した唯一のロイヤルオークでした。ケース径39mm、厚さ約7mmという薄型設計で、ブレスレット一体型の八角形ベゼルが今なお独自の存在感を持っています。
AP Chroniclesによれば、この4年間で製造されたのは極めて限られた本数です。ヴィンテージとしての希少性が今の相場にも当然影響していて、Chrono24では2000万円を超える取引事例も確認できます。
ヴィンテージ相場の現実的な幅
5402のような初期モデルは価格が一気に跳ね上がるため、ヴィンテージ全体の相場を一括りにするのは難しいんですよね。流通している個体の年代・素材・ダイヤルカラー・コンディション、これだけで価格の幅が数百万円単位で変わります。
Chrono24の2026年の市場データによれば、ロイヤルオーク「ジャンボ」の価格は2022年の最終小売価格(約330万円前後)の2〜3倍水準で推移しているとされています。5年前に比べて市場価格が大きく上昇している状況です。
一方で、1992年発売の20周年記念モデル14802ST(ジュビリー)は、AP Chroniclesによればスティール691本・イエローゴールド286本・プラチナ20本という限定数での製造。こうした限定背景が価格に上乗せされることも多く、型番と製造背景を先に調べてから相場を見る順番が大切だとわたしは思っています。
現行復刻との関係をどう見るか
ヴィンテージを検討するうえで、一度止まりたくなるのが「現行の復刻モデルとの比較」です。オーデマ ピゲは40周年を機に5402を忠実に再現した15202STを発売しており、ヴィンテージの雰囲気に近い選択肢を現行品で用意しています。
ヴィンテージ5402のオリジナルと15202STでは、当然ながら状態・価格帯・入手しやすさがまったく違います。オリジナルは個体差やコンディション確認が欠かせず、正規ルートでは手に入らない。復刻は中古流通でも出回りがある分、比較対象として現実的な側面もあります。
トキオオリジナルと復刻、どっちを選ぶかで話がぜんぜん変わる
買う前に確認したいポイント
ヴィンテージを実際に探すとき、わたしが先に見ておきたいと思っているのは次の3点です。
- 型番と製造年代:5402・14802・15202など、世代によって性格がまったく異なる
- ダイヤルカラーと状態:オリジナルのブルー文字盤は日焼けや退色が相場に影響する
- 付属品の有無:ボックス・ギャランティの有無で査定額に大きな差が出る
販売店によっては「ヴィンテージ」と表記していても年代幅が広く、1980〜90年代のモデルも含まれることがあります。型番を自分で調べてから価格を見る習慣があると、後から「思っていたのと違った」という迷いが減ります。
また、買取相場(売れる値段)と販売価格(買う値段)はかなり開きがある場合も多いので、両方を確認してから判断するのがよいと思います。
ロイヤルオーク ヴィンテージを探す前に
ロイヤルオーク ヴィンテージは、起点の5402から20周年記念の14802、復刻の15202まで、世代ごとに立ち位置がはっきり違います。「ヴィンテージっぽさ」だけで探し始めると、実際に見つかった個体がどの位置づけなのか分からなくなることもあります。
相場はChrono24や国内の中古販売店で随時確認できますが、個体差が大きいため、価格だけでなくコンディションと付属品を合わせて見ることをわたしはおすすめします。
まずは型番だけでも絞り込んで検索してみると、選択肢の全体像が少し見えてきます。どの世代のロイヤルオークが自分の用途や予算に合うのか、そこから逆算していくと迷いが整理されやすいと思います。












