スピードマスターの買取相場を調べ始めると、モデルによって値幅がかなり違うことに気づきます。同じ「スピードマスター」という名前でも、ムーンウォッチなのかオートマチック系なのか、型番や付属品の有無で査定額がかなり変わってくるので、まず手元のモデルを確認してから動くのがおすすめです。
『クロノヴィア』のトキオです。今回はスピードマスターの買取相場と、少しでも高く売るために押さえておきたいポイントをまとめました。
2025年ごろから相場が上振れしているという話をよく目にするようになっていて、わたし自身も「今が売り時かもしれない」と気になって調べたことがあります。実際の数字を見ながら確認していきましょう。
モデル別の買取相場の目安
スピードマスターの買取相場は、モデルごとに大きく異なります。代表的なモデルの現在の買取価格の目安をまとめました。
- ムーンウォッチ プロフェッショナル(310.30.42.50.01.001)
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中古美品で60万〜72万円前後が目安。状態・付属品次第でさらに上振れも。
- 旧プロフェッショナル(3570.50)
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2025年の実績では50万円前後。2020年頃の30万円台から大幅に上昇している。
- スピードマスター オートマチック系(3510.50など)
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手巻きのプロフェッショナル系より需要が低く、20万〜28万円程度が多い。
数字はあくまで目安で、同じ型番でも付属品の有無や状態、買取店によってかなり差が出ます。複数店舗で見積もりを取ってから判断するのが、後悔しない売り方だとわたしは思っています。
特に旧プロフェッショナルの3570.50は廃盤モデルでもあり、流通数が少なくなるにつれて価格が上がりやすい傾向があります。手元にあるなら、今の相場水準を一度確認しておく価値は十分あります。
相場が上がり続けている背景
スピードマスターの買取価格が上昇している背景には、いくつかの要因が重なっています。まず大きいのは、オメガ自身が定価の値上げを繰り返していること。ムーンウォッチの定価は発売当初の73万円台から、2025年8月改定後には107万円台を超える水準まで上昇しています。
定価が上がると中古の参照価格も引き上げられやすく、それが買取相場の底上げにつながる構造になっています。定価を基準に買取価格が形成されやすいという性質は、ロレックスほど極端ではないにせよ、スピードマスターの相場を安定させている一因でもあります。
円安の影響もあります。海外バイヤーの需要が高まることで国内の中古市場にも押し上げ圧力がかかり、全体的な買取価格が上向く局面が続いています。2025年以降は月面着陸55周年に絡んだ需要増も相場を後押ししたと言われています。
査定額に差が出るポイント
スピードマスターを売るとき、付属品の有無は査定額にかなり影響します。箱・保証書・ギャランティカードが揃っているかどうかで、数万円単位の差が出ることがあります。特にムーンウォッチは純正の特製ボックスが付属しているかどうかでコレクターからの評価が変わることもあります。
- 外箱・保証書・ギャランティカードが揃っているか
- 傷・汚れ・文字盤の状態(特にガラスまわり)
- ベルトや留め具の摩耗具合
- 直近のオーバーホール歴(記録があると加点されやすい)
- 限定モデルかどうか(限定品はプレミアがつきやすい)
付属品がない場合でも買取自体は可能です。ただし、査定額が下振れする可能性があることは理解した上で進めるほうがいい。なければないで仕方ないですが、自宅を探して出てくることもあるので、持ち込む前にひと通り確認しておくのがおすすめです。
複数見積もりが思った以上に大事な話
スピードマスターは人気モデルだけに、買取店によって提示価格がかなりばらつきます。同じ個体でも10万円近く差が出ることがあると聞いて、わたしはそこで一度止まりました。1社だけの見積もりで決めてしまうのはもったいない場面が多いと思っています。
トキオ1社だけで決めるのは早いかも
特に時計専門の買取業者と、総合リサイクル店では評価のしかたが違うことがあります。時計専門店のほうが現行の中古相場に精通していることが多く、より実態に近い価格が出やすい傾向があります。複数の選択肢を見た上で判断するほうが、納得感は高いですよね。
リセールを意識した選び方の視点
「いつか売るかもしれない」という前提で選ぶなら、ムーンウォッチのプロフェッショナル系(特に手巻き)が最も安定しています。歴史的な知名度、NASA公認装備という背景、モデルとしての完成度が評価されやすく、買取市場での需要が途切れにくいです。
一方、オートマチック系やリデュースドは需要が限られることもあり、手巻き系に比べると買取相場が低くなりやすい傾向があります。どちらが好きかという話とは別に、売りやすさという軸で選ぶなら手巻きのムーンウォッチが選択肢として扱いやすいと思っています。
ただ、時計はリセールだけで選ぶと着け続けにくくなることもあります。価値と好みのバランスをどこに置くか、そこだけは自分で決めたいところです。
今売るかどうかを考える前に
スピードマスターの買取相場は、2020年頃と比べると全体的に上昇している状況です。特にムーンウォッチ系は定価が上がるにつれて中古相場も引き上げられており、2026年現在でも比較的高い水準を維持しています。状態次第では80万円超の買取実績も出ている一方、モデルや付属品の状況によって大きく変わることも確かです。
焦って売る必要はないですが、相場は市況や円安・円高の動向にも左右されます。「今の自分の時計がどのくらいの価格になるか」を確認するだけでも、まず1社に無料査定を頼んでみる価値はあると思います。
売るかどうかはその結果を見てから判断するので十分です。先に相場感をつかんでおくと、判断のハードルがぐっと下がりますよ。












