腕時計を着けたまま海へ入る場面を想像すると、300m防水と書かれていても少し迷いますよね。数字は頼もしい一方で、どこまで任せてよいのかは案外分かりにくいものです。
こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。わたしもサブマリーナーについて調べたとき、防水性能の高さより先に、古い個体でも同じように使えるのかが気になりました。
現行モデルは水深300mまでの防水性能を備えています。ただし、表記された数字だけで海やプールでの使用を決めず、リューズや時計の状態まで見る必要があります。
現行モデルは300m防水
現在のサブマリーナーとサブマリーナー デイトは、どちらも水深300mまでの防水性能を備えています。日常の水濡れだけではなく、潜水での使用まで想定されたダイバーズウォッチです。
ノンデイトのRef.124060も、デイト付きのRef.126610系も防水性能は同じです。日付表示の有無や素材が違っても、現行コレクションでは300mという基本仕様が共通しています。
- サブマリーナー
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日付表示のない現行モデルも300m防水です。
- サブマリーナー デイト
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日付表示付きの現行モデルも300m防水です。
- ケースサイズ
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現行モデルは直径41mmのオイスターケースです。
300m防水は、正常な状態の時計に対して示された性能です。水深300mまで潜らなければ何をしても平気、という意味ではありません。
300mという数字の読み方
防水表記を見ると、水深だけに目が向きがちです。ただ、実際に時計へ加わる負担は、水の深さだけで決まりません。腕の動きや水流、衝撃なども関係します。
それでもサブマリーナーの300m防水は、日常用の時計よりかなり余裕があります。手洗いや雨を過度に気にするモデルではなく、海やプールで使うことも想定された仕様です。
ここでわたしが一度止まったのは、「防水性が高い」と「いつでも同じ性能を保つ」は別の話だったからです。時計は長く使うほど、現在の状態を見る必要が出てきます。
水を防ぐオイスターケース
サブマリーナーの防水性能は、一つの部品だけで生まれているわけではありません。ミドルケース、裏蓋、風防、リューズがそれぞれ水の侵入を防ぐ役割を持っています。
現行モデルには、一体成形されたミドルケースとスクリュー式のバックケースが使われています。文字盤側には傷に強いサファイアクリスタルを採用した構成です。
| 部分 | 防水に関わる役割 |
|---|---|
| ミドルケース | ムーブメントを収めるケースの中心部分 |
| バックケース | 専用工具でケースへねじ込まれる裏蓋 |
| サファイアクリスタル | 文字盤側を覆う耐傷性の高い風防 |
| リューズ | 時刻操作部分からの水の侵入を防ぐ |
ケース全体で水を防ぐ設計なので、どこか一か所の状態が悪ければ本来の性能は期待できません。外から見えにくい密閉部分も含めて成り立っている仕組みです。
リューズが防水の要になる
時計を水辺で使う前に、わたしなら最初にリューズを見ます。時刻や日付を操作するために開閉する場所なので、使う人が直接触れる防水部分だからです。
サブマリーナーには、三重防水システムを持つトリプロックリューズが採用されています。ケースへねじ込むことで複数の密閉箇所が働き、水の侵入を防ぎます。
トキオ水辺ではリューズを先に見たいですね
性能を発揮させるには、リューズをケースへしっかりねじ込んでおく必要があります。斜めに入れたり、途中で止めたりせず、隙間が残っていないか確かめたいところです。
海やプールへ入る前の手順
海やプールで使うなら、入水する直前に時計の状態を見ておきます。数分で済む確認ですが、リューズの緩みや目立つ損傷に気づける場面です。
とくに中古で購入した個体は、過去の扱われ方が分からないことがあります。外装がきれいでも、パッキンやリューズ内部の状態まで外観だけで判断するのは難しいでしょう。
- ステップ1
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リューズが最後までねじ込まれているか見ます。
- ステップ2
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風防やケースにひびや大きな打痕がないか見ます。
- ステップ3
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整備時期や直近の防水検査歴を思い出します。
水中ではリューズを緩めたり操作したりしないのが基本です。時刻や日付を合わせるなら、時計が乾いた状態で行います。
海から上がった後にすること
海水には塩分があり、浜辺では細かな砂も付着します。そのまま乾かすと、ブレスレットやベゼルの隙間に残りやすいため、使用後のひと手間も考えておきたいところです。
ロレックスは、ダイビングや海辺で過ごした後に真水で塩や砂を洗い流すよう案内しています。洗う前には、リューズがケースへねじ込まれているかを再度確かめます。
- リューズをねじ込んだ状態で真水を使って洗う
- ベゼルやブレスレットの隙間に残った砂を流す
- 洗った後は柔らかい布で水分を拭き取る
強い薬剤を毎回使うより、帰宅した日に塩分や砂を残さないほうが取り入れやすい習慣です。帰りが遅くても、真水で流すところまでは済ませたいですね。
中古や古い個体で気をつける点
サブマリーナーは長い歴史を持つため、中古市場にはさまざまな年代の個体があります。現行品が300m防水だからといって、すべての年代を同じ数字で見ないほうがよいでしょう。
1953年に発表された初期のサブマリーナーは100m防水でした。その後、200mを経て性能が高まり、サブマリーナーは1989年に300m防水へ到達しています。
ただし、当時の公称性能が分かっても、現在の防水性までは分かりません。ヴィンテージ個体では文字盤や針などの価値もあるため、むやみに水へ入れない選択も現実的です。
表記より現在の状態を見たい
防水性能は、時計が作られたときの仕様だけで語れません。パッキンなどの密閉部品は永久に同じ状態ではなく、使用環境や整備歴によって差が生まれます。
落下や強い衝撃を受けた後も注意が必要です。ガラスが割れていなくても、ケースやリューズに負担が加わっている可能性までは、見た目だけで判断できません。
「サブマリーナーだから平気」と思いたくなる気持ちはよく分かります。ただ、価格の高い時計ですから、ここは勢いで決めず、個体ごとの履歴まで見たいんですよね。
防水検査を考えたい場面
海へ入る予定があるのに整備歴が分からない場合は、防水検査を判断材料にできます。とくに中古購入直後は、販売時の点検内容を店へ聞いておくと話が早くなります。
長期間メンテナンスを受けていない個体や、リューズのねじ込みに違和感がある個体も、先に相談したいところです。無理に締め込むと別の傷みにつながることがあります。
- 購入したばかりの中古品
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販売店へ防水検査の有無を確認します。
- 整備歴が分からない時計
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水辺で使う前に点検を相談します。
- 強くぶつけた時計
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外観に異常がなくても水中使用を控えます。
水へ入る直前に慌てて調べるより、予定が決まった段階で販売店やサービス窓口へ相談するほうが時間を使いやすくなります。
お風呂やサウナは別に考える
300m防水なら、お風呂やサウナでも問題ないように感じるかもしれません。しかし、水深への強さと高温環境への向き不向きは、同じ数字だけでは判断できません。
サウナでは時計が高温にさらされ、その後に水風呂へ入れば急な温度差も生まれます。熱い湯や蒸気の中で繰り返し使うことは、海やプールでの使用とは別の状況です。
わたしなら、お風呂やサウナでは外します。着け続ける理由が少ない場面ですし、外しておけば温度や石けん類を気にせず過ごせるからです。
日常の水濡れは気にしすぎない
手洗いや雨のたびにサブマリーナーを外す必要があるのか、と気になる人もいるでしょう。正常な現行モデルでリューズが締まっていれば、日常の水濡れに神経質になる時計ではありません。
金属製ブレスレットのモデルは、リューズをねじ込んだうえでケースやブレスレットを石けん水と柔らかいブラシで洗う方法も公式に案内されています。
ただし、宝石が付いた仕様や革ベルトへ交換した時計などは、同じ洗い方が合うとは限りません。サブマリーナー本体の仕様だけでなく、装着している部品まで見て決めます。
水中でベゼルを使う意味
サブマリーナーには、60分目盛り入りの逆回転防止ベゼルがあります。これは潜水時間を読み取るための装備で、ダイバーズウォッチらしさを支える部分です。
逆方向にしか回らないのは、ベゼルが何かに触れて動いても、残り時間を実際より長く読みにくくするためです。単なる外観上の飾りではありません。
日常では経過時間を測る道具としても使えます。ただ、潜水で実際に使うなら時計の性能だけに頼らず、必要な装備や知識を持つことが前提になります。
防水性を頼る前に見たいこと
現行サブマリーナーの300m防水は、海やプールで使えるだけの余裕を持った仕様です。トリプロックリューズやオイスターケースなど、複数の構造で水の侵入を防いでいます。
一方で、古い個体や整備歴が分からない時計では、公称値だけをそのまま現在の性能と考えないほうがよいでしょう。水辺で使う予定があるなら、個体の状態が判断の分かれ目になります。
まずは手元のリューズが自然に最後までねじ込めるか見てみてください。今週末に海へ行くなら、購入店へ防水検査歴を聞くところから始めると、迷いを一つ減らせます。

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