サブマリーナー デイトとノンデイトの違いを比べてみた

サブマリーナーを調べ始めると、けっこう早い段階で「デイトにするかノンデイトにするか」という分岐点が来ます。見た目が似ているようで、仕様も価格も中古相場も、実はかなりはっきり違います。

こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。今回はサブマリーナーのデイトとノンデイト、この二つを主な違いの観点から比べていきます。

どちらが優れているというより、自分の使い方や好みに合う方を選んでほしいので、判断に使えそうな材料をできるだけ並べてみました。

目次

まず現行モデルの型番を確認する

現行のサブマリーナーは、デイトが126610LN(黒ベゼル)と126610LV(グリーンベゼル・通称グリーンサブ)、ノンデイトが124060の3本体制です。ノンデイトの現行モデルは2020年前後に先代114060から更新されています。

2026年1月時点の国内定価は、ノンデイト124060が約149万円、デイト126610LNが約168万円、グリーンサブ126610LVが約176万円となっています。型番と価格を一度整理しておくと、中古を探すときにも混乱が減ります。

外見の違いはどこに出るのか

パッと見て一番分かりやすいのは、文字盤右下の日付窓があるかどうかです。デイトには3時位置に日付表示があり、ノンデイトにはありません。それに伴い、デイトには日付窓を拡大するサイクロップレンズが風防に付いています。

ノンデイトの文字盤は日付窓がない分、左右対称のシンメトリーなデザインになっており、3時位置にも夜光インデックスが配されるのが特徴です。このすっきりした均整の取れた顔が、ノンデイトを選ぶ人の大きな理由のひとつになっています。

ケース径はどちらも41mm。ただし、実際に並べて見ると、サイクロップレンズの有無で全体の印象はけっこう変わります。写真だけで判断するより、実物を見た方が好みがはっきりすることが多いです。

ムーブメントはほぼ同等

現行デイト(126610)にはCal.3235が、現行ノンデイト(124060)にはCal.3230が搭載されています。ベースは共通で、パワーリザーブは両者とも約70時間です。

かつてのノンデイトはデイトよりコストの低いムーブメントを使っていた時期がありましたが、現行モデル同士ではムーブメントの基本性能差はほぼありません。デイト機構があるかどうかの違いが主です。

ムーブメントのスペック差で選ぼうとすると結論が出にくいので、ここは「日付表示が自分に必要かどうか」を先に考える方が判断しやすいかなとわたしは思っています。

価格差と中古相場の実態

2026年1月の国内定価ベースでは、ノンデイトとデイト(黒ベゼル)の差は約19万円です。機能差が少ない割に価格差が出るのは、デイト機構のコストと素材の組み合わせが影響しています。

中古市場でも傾向は似ていて、デイト126610LNの2026年時点の買取相場は平均約225万円、ノンデイト124060は約198万円とされており、デイトの方が中古買取相場でも20〜30万円程度高い状態が続いています。状態や付属品でこの差は動くため、複数の店で確認することをおすすめします。

トキオ

定価でも中古でもデイトが上なのは、やっぱり需要の差が出てますよね

日付表示を実際に使うかどうか

日付を手首で確認する場面が日常的にある人には、デイトの実用性はシンプルに便利です。書類仕事やビジネスシーンで日付を意識することが多い方は、このひと手間が省けるのは確かです。

ただ、スマートフォンや手帳で日付を確認するのが習慣になっている場合、腕時計の日付窓をほとんど見ないという人も少なくありません。わたし自身がそこで一度止まった経験があります。「使うかどうか分からない機能のためにお金を出す必要があるか?」は、わりと大事な問いだと思います。

また、デイトモデルはデイト機構の分だけムーブメントの構造が複雑で、長年使う場合のオーバーホール費用がノンデイトより高くなる傾向があります。維持コストも少し頭に入れておく方が安心です。

バリエーションとリセール、どう考えるか

デイトモデルはブラック・グリーン・ブルーの文字盤、ステンレスからゴールド素材まで選択肢が豊富です。一方、ノンデイトの現行モデル124060は、ブラックダイヤル×ステンレスの一択です。バリエーションで選ぶ楽しさを重視するならデイト側に軍配が上がります。

デイトのバリエーション

黒・グリーン・ブルーの文字盤、SS・コンビ・ゴールドなど選択肢が幅広い

ノンデイトのバリエーション

現行124060はブラックダイヤル×ステンレスのみの一択展開

リセールの面では、需要が集まりやすいデイトモデルの方が中古での売りやすさ・価格の安定度は高い傾向があります。資産価値を重視するならデイトが有利という見方は、中古相場の実態としても概ね当てはまります。

どちらも「正解」がある選び方

サブマリーナーのデイトとノンデイト、どちらを選ぶかは結局、この3点に集まります。「日付表示を使うか」「価格差を納得して出せるか」「文字盤のデザインはどちらが好みか」です。

  • 2026年1月定価はノンデイト約149万円、デイト黒ベゼル約168万円が目安
  • ムーブメントの基本性能差はほぼなし(パワーリザーブ両者約70時間)
  • シンメトリーな文字盤を好むならノンデイト
  • 日付機能・バリエーション・リセールを重視するならデイト
  • 中古相場はデイトの方が20〜30万円ほど高い傾向(状態・付属品で変動)

「ノンデイトはデイトの下位モデル」と思いがちですが、ノンデイトは意図的にシンプルに設計されたモデルです。サブマリーナーの原点は1953年のノンデイト仕様であり、そこに誇りを感じて選ぶ人も世界中に多くいます。

迷ったときに最初に決めておきたいこと

デイトとノンデイトの違いは、仕様の差というよりも「何をその時計に求めるか」という話です。日付表示・価格差・文字盤デザインの3点について、自分なりの答えが出ると選択がぐっと楽になります。

購入前に実物を並べて見られる環境があれば、ぜひ両方を同時に見比べてみてください。写真では分かりにくいサイクロップレンズの存在感や文字盤のシンメトリー感は、実物を見てはじめてはっきり分かることが多いです。

まず「自分は日付を腕時計で確認する習慣があるか」を一度振り返ってみると、意外とそこで答えが出てくることがあります。そこから考え始めると、どちらを選んでも後から迷い直しにくくなると思います。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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