デイトナのムーブメントを解説|4131までの歴代機構と違い

デイトナを調べ始めると、型番の次に「4030」「4130」「4131」という数字が出てきます。ここで一度、手が止まる人も多いのではないでしょうか。

こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。わたしもデイトナを見るなら、外観だけでなく中の機械まで知ってから選びたいタイプです。

結論からいうと、現行デイトナの中心は自社製のキャリバー4131です。ただ、過去の4030や4130を知ると、デイトナの立ち位置がかなり分かりやすくなります。

目次

現行デイトナは4131を搭載

現在のコスモグラフ デイトナには、ロレックスが開発・製造する自動巻クロノグラフ、キャリバー4131が搭載されています。

オイスタースチールのRef.126500LNを含む現行モデルで採用され、精度はケーシング後で日差-2〜+2秒。パワーリザーブは約72時間です。

現行デイトナの機械的な基準はキャリバー4131。まずここを押さえておくと、旧型との比較がしやすくなります。

ムーブメント

機械式クロノグラフの自動巻、キャリバー4131。

精度

ケーシング後で日差-2〜+2秒。

パワーリザーブ

公称で約72時間。

4131は何がすごい?

4131でまず目に留まるのが、コラムホイールと垂直クラッチを使ったクロノグラフ機構です。計測開始時の動きを滑らかにする仕組みですね。

ロレックスによれば、垂直クラッチは時計の精度を損なわず、クロノグラフを開始・停止できる設計。実用時計として気になる部分です。

さらにクロナジー エスケープメント、ブルー パラクロム・ヘアスプリング、パラフレックス ショック・アブソーバも採用されています。

  • コラムホイールと垂直クラッチを採用している
  • クロナジー エスケープメントを搭載している
  • 公称パワーリザーブは約72時間ある
トキオ

中身を知るとデイトナが面白くなる!

4130から何が変わった?

ここでわたしが一度止まったのが、「4130も十分に評価されていたのに、4131では何が変わったのか」という点でした。

4130は2000年に登場したロレックス自社開発の自動巻クロノグラフです。デイトナにとって、自社製ムーブメントへ移る節目になりました。

4131はその流れを引き継ぎながら、クロナジー エスケープメントやパラフレックスなどを採用。装飾もロレックス コート・ド・ジュネーブへ変わっています。

項目内容
キャリバー41302000年に登場した自社製自動巻クロノグラフ
キャリバー41312023年に登場した現行世代の自動巻クロノグラフ
4131の主な特徴クロナジー、パラフレックス、新しい装飾などを採用

その前はゼニス系の4030

デイトナのムーブメント史で外せないのがキャリバー4030です。1988年に登場したRef.16520で、デイトナは初めて自動巻になりました。

4030のベースになったのは、ゼニスの名機エル・プリメロ。とはいえ、そのままケースへ収めたわけではありません。

振動数を毎時36,000振動から28,800振動へ変更し、日付機能も外すなど、ロレックス独自の手がかなり入っています。ここは単純なゼニス製デイトナとは言い切れないところです。

もっと古いデイトナは手巻き

さらに年代をさかのぼると、初期のデイトナは自動巻ではありません。バルジュー系をベースとした手巻きクロノグラフが使われていました。

つまり、デイトナは最初から現在のような自社製自動巻だったわけではないんです。手巻き、ゼニス系、自社製という流れを歩んできました。

ヴィンテージを見るときは、文字盤やベゼルだけでなく、どの世代のムーブメントを搭載しているかも先に確認したいところです。

ムーブメントで選び方は変わる?

現行品だけを買うなら、基本的には4131と覚えておけば十分です。ところが中古やヴィンテージまで見ると、ムーブメントの違いが選ぶ理由になってきます。

ゼニス系4030に惹かれる人もいれば、自社製第1世代の4130を好む人もいます。最新技術を重視するなら4131が自然な候補でしょう。

わたしなら価格だけで即決せず、リファレンスと搭載キャリバーをセットで見ます。後から「あの世代もよかったな」と迷い直したくないんですよね。

4030・4130・4131を覚えよう

デイトナのムーブメントは、1988年の4030、2000年の4130、2023年の4131と追うと分かりやすくなります。その前には手巻き時代がありました。

現行4131は約72時間のパワーリザーブを持ち、コラムホイールと垂直クラッチ、クロナジーなどを採用しています。デイトナの現在地を表す機械です。

気になる個体が見つかったら、今週末にでも型番を一つ調べ、その型番のキャリバーまで見てみてください。デイトナ選びが、もう一段おもしろくなると思います。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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