ロレックスを買うなら資産価値も気になる、という方は多いと思います。サブマリーナーはよく「値落ちしにくい」と言われますが、実際の数字を見ると「本当にそうなのか」と確かめたくなって。
『クロノヴィア』のトキオです。今回は、サブマリーナーの資産価値について、定価の推移や中古相場の実データをもとに整理してみました。
「投資目的ではないけど、大きく損はしたくない」という方にも参考にしてもらえる内容にしています。
定価自体がここ数年で大きく上がっている
まず定価の動きを見ておくと、サブマリーナー ノンデイト(Ref.124060)は2020年の発売当初が約85万円でした。それが2024年1月には約131万円、2025年1月には約140万円、そして2026年1月の価格改定後は約149万円になっています。約5年で定価が1.7倍以上になった計算です。
デイトモデル(Ref.126610LN)も同様で、2020年発売時の約96万円から、2026年1月改定後は約168万円に上昇しています。ロレックスは毎年のように価格改定を行っていて、2026年1月の改定ではデイトモデルで約7.1%の値上げが確認されています。
定価がこれだけ上がっていれば、同じ時期に買った中古の価値もそれに引っ張られる形で上がりやすい。定価の上昇が中古相場の下支えになっている構造が、ここ数年ではっきり見えてきています。
中古相場は定価を大きく上回っている
買取相場の実データを見ると、Ref.126610LN(デイトモデル)の買取価格は2024年1月時点で約206万円、2025年11月には約215万円、2026年1月には約223万円まで上昇しています。定価が168万円前後なので、中古でも定価の1.3倍前後の買取価格がついている状態が続いています。
ただ、月次で見ると多少の上下はあります。2024年9月には一時193万円台まで下がった月もありました。「絶対に値上がりし続ける」というわけではなく、短期的な振れは出てくるものだと見ておいたほうが現実的です。
未使用品や付属品が完全にそろった状態であれば、250万円前後の査定になるケースも実際に出ています。状態と付属品の有無で、かなり差が開く点は把握しておいてほしいところです。
なぜ相場が高水準を保ちやすいのか
相場が崩れにくい理由として、よく挙げられるのが正規店での入手難易度の高さです。サブマリーナーは生産本数が限られていて、国内正規店での在庫不足が慢性的に続いています。欲しくても正規では買えないから、中古市場に需要が流れてくる構造になっています。
- 供給の少なさ
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正規店での入手が難しく、中古に需要が集まりやすい状態が続いている。
- 定価の継続的な上昇
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毎年の価格改定が中古相場の下支えにつながっている。
- 世界的な需要の厚み
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国内外問わず買取需要が途切れにくく、流動性が高い。
- モデルデザインの継続性
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基本デザインが長期間維持されていて、旧モデルも陳腐化しにくい。
わたしがここで一度気になったのが、「供給が増えたらどうなるのか」という点です。ロレックスが増産に踏み切ったり、正規購入のハードルが下がったりした場合、中古への需要が分散して相場が落ち着く可能性はあります。現在の相場は、需給のアンバランスに支えられている面もあるということは念頭に置いておいたほうがいいと思います。
デイトとノンデイト、相場の差は?
現行の定価はデイトモデル(Ref.126610LN)が約168万円、ノンデイト(Ref.124060)が約149万円です。中古相場もデイトモデルのほうが高い水準になる傾向があり、デイトモデルの相場が200万円台になっているのに対し、ノンデイトは190万円前後が目安とされています。
ただ、ノンデイトはシンプルなダイヤルが好きなコレクター層にも根強い人気があって、相場の底堅さはどちらも変わらない印象です。資産価値という観点だけで選ぼうとすると迷いやすいので、見た目や使いやすさを軸にしながら、相場差は参考程度に見るくらいでちょうどいいかなと思います。
トキオ付属品がそろってるかどうかで、査定額がけっこう変わってくる
資産価値を保つために気をつけたいこと
資産価値という観点で見たとき、購入後の保管状態が査定額を左右します。なかでも付属品の有無は大きくて、保証書・箱・余りコマ・冊子類がそろっている「完品」状態と、付属品なしの状態では、買取額に数万円から十万円以上の差が出ることがあります。保証書は再発行ができないので、無くすと二度と取り戻せません。
外装については、磨き(ポリッシュ)のやりすぎに注意が必要です。研磨するとオリジナルの仕上げが失われ、コレクターや買取店からの評価が下がりやすくなります。傷が気になっても、必要以上に磨かないほうが、売るときの選択肢を広く保てます。
- 保証書・箱・余りコマ・冊子類はすべて保管する
- 不必要なポリッシュは避け、オリジナルの仕上げを残す
- ロレックス正規サービスでのメンテナンス記録を残しておく
- 購入時の書類やレシートも念のため保管しておく
「使う時計だから傷はしょうがない」という気持ちはわかるのですが、付属品だけは捨てずに取っておくのが後悔しにくい選択だと思います。わたしはここを勢いで処分したくないタイプです。
サブマリーナーの資産価値、どう考えればいい?
サブマリーナーは、定価が5年で1.7倍以上に上がり、中古相場も定価を大きく上回る水準が続いています。値落ちしにくいという評価には、正規流通の少なさ、継続的な定価上昇、世界的な需要の厚みという背景があります。ただ、相場は需給バランスや為替の影響で月単位で動くこともあるので、「必ず値上がりする時計」として捉えるのではなく、「価値が落ちにくい時計を使いながら持てる」という感覚が現実的だと思います。
中古で購入する場合は、付属品のそろい具合と外装コンディションが査定額を大きく左右します。未使用に近い完品であれば250万円前後の評価になるケースもある一方、付属品なし・傷ありの状態では同じモデルでも大幅に評価が下がることもあります。購入前に中古市場の現在の取引価格を一度確認しておくと、選ぶときの判断軸が明確になります。
まず相場サイトで直近の取引価格を見て、定価と比べてどのくらいの水準かを把握するところから始めてみてください。そこから新品か中古か、デイトかノンデイトかを考えると、選びやすくなると思います。












