ロイヤルオーク アンティーク入門|Ref.5402から相場まで

ロイヤルオークのアンティークを調べ始めると、まず型番の多さに面食らいます。Ref.5402、Ref.14802、Ref.14790……どこから見ればいいのか、最初は地図もなしに歩いている感じがするんですよね。

『クロノヴィア』のトキオです。わたしも最初にアンティークのロイヤルオークを調べたとき、現行モデルとの違いをつかむだけでかなり時間がかかりました。

今回は、ロイヤルオーク アンティークを探しているみなさんに向けて、どの世代が何を指しているのか、相場はどのくらいか、買うときにどこを見るかを、順番に確認してみます。

目次

ロイヤルオーク アンティークとは?

ロイヤルオークは1972年、ジェラルド・ジェンタがデザインし、Ref.5402として世に出ました。ステンレススチール製の高級時計という、当時の常識を覆したモデルです。当初は1,000本の限定製造を予定していましたが、最終的に6,050本が1972年から2002年にかけて販売されています。

「アンティーク」という呼び方に明確な基準はないのですが、時計の世界では製造から30年以上経過したものをアンティークと呼ぶことが多く、ロイヤルオークの場合は1990年代以前の個体が該当するイメージです。ただし市場では「ヴィンテージ」という呼称が混在していて、販売店によって使い方が違います。どちらの言葉で検索しても大きくは外れないので、両方試すのが手早い方法かなと思います。

初代Ref.5402が1972年から1976年まで、スチール製にナイトブルーのダイヤルという仕様で作られていたことは、今でも語り継がれている話です。その後、1977年以降は文字盤のバリエーションが増え、ケースサイズや素材の展開も広がっていきました。

主なアンティーク世代と型番の整理

アンティーク世代のロイヤルオークで市場に出やすいのは、主に次の世代です。型番だけ並べても分かりにくいので、ざっくりとした見取り図として読んでみてください。

Ref.5402(1972〜)

初代「ジャンボ」。39mmケース。文字盤カラーにより市場価格に幅がある

Ref.14802(1993〜)

36mmに縮小されたモデル。男女問わず使いやすいサイズ感

Ref.14790(1994〜)

クロノグラフのアンティーク世代。現行クロノとは雰囲気がかなり違う

Ref.5402の中でも、文字盤カラーが「トロピカル」と呼ばれる経年変化を起こしたものは特別な扱いを受けます。ただし真贋の難しいカテゴリでもあるので、後述しますが購入前の確認はより慎重に。

アンティークの中古相場はどのくらい?

ロイヤルオークのアンティークは、状態・付属品・文字盤カラーによって値段の幅が大きく変わります。一概に「この型番はいくら」とは言いにくく、同じRefでも数倍の差がつくケースがあるので、相場の幅感をつかんでおくことが先決です。

Ref.5402の一般的な流通品は、状態と付属品次第で数百万円台から取引されています。2026年5月時点の二次流通市場では、アンティーク・ヴィンテージ帯は100万円台から数千万円の幅があるとされており、希少なダイヤルや初期個体はさらに跳ね上がる傾向があります。一方、Ref.14802やRef.14790といった1990年代モデルは、入手しやすい価格帯のものも流通しています。

現行モデルであるRef.15510STの定価は2,915,000円(税込)で、中古相場は600〜700万円台が続いているとの情報もあります。アンティークの場合は現行の相場とは別の動きをするので、混同しないように注意してください。

アンティークを買うときに止まった場面

わたしが一度立ち止まったのは、「オーバーホール済み」かどうかの確認です。アンティークは製造から30年以上経過しているものも多く、前回のオーバーホールがいつかを確認できないまま購入すると、買ったあとすぐに費用が発生することがあります。

オーデマピゲの正規オーバーホールは、自動巻きで概ね数十万円規模になります。機械式時計は3〜5年ごとのオーバーホールが推奨されているので、アンティークを探すなら「本体価格+メンテナンス費用」で予算を見ておくのが現実的です。

トキオ

オーバーホール費用を予算に入れておくと後悔しにくい

偽物・真贋確認で見るべきポイント

ロイヤルオークのアンティークは、偽物・コピー品のリスクがゼロではないカテゴリです。特にアンティーク世代は付属品が揃っていないケースも多く、本体だけで判断しなければならない場面があります。

  • 針の仕上げ:本物は鏡面仕上げで、バリや光沢ムラがない
  • 文字盤の印刷:ブランド名・モデル名のフォントと位置を確認
  • 裏蓋の刻印:型番・シリアルが一致するか調べる
  • ブレスレットの重さと作り:安っぽさや接続部の凹凸に注意
  • 保証書・箱の色合い:本物より色が濃い、質感がのっぺりしている場合は注意

アンティーク世代で付属品なしの個体を見るときは、信頼できる専門店での目視確認を優先するのが無難です。写真だけで決めるのはリスクが高く、特にトロピカルダイヤルや希少カラーは慎重な判断が求められます。

どこで買うかも判断材料になる

ロイヤルオークのアンティークを探すなら、Chrono24のような国際的なマーケットプレイスと、国内の専門中古時計店を並行して見るのがひとつの方法です。Chrono24は在庫の幅が広く、国内では出にくい個体が見つかることもあります。ただし海外取引は返品・補償の確認が必要です。

国内の専門店、たとえば銀座RASINやWATCHNIAN、買取専門店が販売も行っているケースでは、状態説明が日本語で確認でき、購入後の相談窓口もある点がメリットです。価格帯は幅があるので、同じ型番でも複数店舗を比較してから判断するほうが気持ちよく決めやすいです。

アンティーク、まずここから確認したい

ロイヤルオークのアンティークは、型番の世代ごとに雰囲気も価格帯も大きく違います。Ref.5402の初期個体から1990年代モデルまで、同じ「ロイヤルオーク アンティーク」という言葉でくくられていても、実際の市場はかなり幅があります。まずどの世代に興味があるかを絞ってから、相場を見ていくと探しやすくなります。

オーバーホール費用や真贋確認など、現行モデルよりも確認項目が増えるのは確かです。ただ、それを事前に把握しておけば、あとから慌てることが減ります。

まず気になる型番を一つ決めて、Chrono24か国内専門店で実際の流通価格を眺めてみることが、今すぐできる最初の一歩です。値段の幅を見るだけでも、自分の予算との距離感がつかめてきます。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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