サブマリーナーを調べ始めると、わりと早い段階で「デイトにするかノンデイトにするか」という場面に来ます。見た目はほぼ同じなのに、なかなか結論が出しにくい。そのモヤモヤ、わたしも最初はなかなか抜け出せませんでした。
こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。今回はサブマリーナーのデイトとノンデイトを、仕様・価格・見た目・選び方の順番で見ていきます。
どちらが優れているという話ではなく、「自分にはどっちが合うか」を判断しやすくなることを目的にしています。
まず、二つの基本的な違い
現行モデルで言うと、デイトがRef.126610LN、ノンデイトがRef.124060です。名前のとおり、3時位置にデイト窓があるかどうかが最大の外観上の違いです。サブマリーナーの初代は1953年にノンデイトとして登場し、デイトモデルが追加されたのは1965年のことです。
デイト側にはサイクロップレンズ付きのデイト窓があり、ノンデイトはダイヤル全体がすっきりした構成になっています。写真で見ると似て見えるんですが、実物を並べるとかなり印象が変わります。
- ケースサイズ
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デイト・ノンデイトともに41mm(現行モデル)
- 防水性能
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両モデルとも300m防水。ダイバーズ性能に差はない
- ムーブメント
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デイトはCal.3235、ノンデイトはCal.3230。パワーリザーブは両方約70時間
- 風防の形状
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デイトはサイクロップレンズ付き、ノンデイトはフラットな風防
ムーブメントの世代は共通で、カレンダー機構の有無だけが内部の差です。精度や耐久性で大きく差がつくわけではありません。
定価と中古相場、価格差はどのくらい?
2026年2月時点の国内定価の目安として、ノンデイト(124060)が約149万円、デイト(126610LN)が約168万円とされており、その差はおよそ18〜19万円です。これは改定により変動するため、あくまで参考値として見てください。
定価だけで約18万円の差があると分かると、「その差をどう見るか」で選び方がかなり変わってきます。中古相場でも同じ傾向があり、2026年時点の買取相場の目安はノンデイトが約198万円前後、デイト黒(126610LN)が約225万円前後と報告されています。
価格差が縮まる時期や広がる時期もあるため、中古で検討している場合は複数の販売店や相場サイトで確認することをおすすめします。付属品・状態・年式でも価格は大きく変わります。
見た目の印象、どう違う?
デイト窓があることで、3時位置に視覚的なアクセントが加わります。サイクロップレンズが日付を拡大表示するため視認性は高いですが、ダイヤルの印象はノンデイトとかなり変わります。
トキオノンデイトのダイヤル、実物で見るとすごくきれいなんですよ
ノンデイトはロゴ・針・インデックスだけが並ぶ構成で、左右対称のすっきりした顔つきになります。スポーツウォッチらしさとどこかクラシックな雰囲気が同居していて、「原点回帰」的な人気があると言われています。わたしも実物を並べてみて、ノンデイトのダイヤルの静けさには少し止まりました。
日付機能、実際にどれくらい使うか
日常的に腕時計で日付を確認する習慣がある人には便利な機能です。一方で、スマートフォンで確認するのが当たり前になっている人には、デイト窓の有無はあまり気にならない差かもしれません。
31日がない月の月末には手動でデイト調整が必要になる点は、デイトモデルを選ぶ前に知っておいていいことです。ノンデイトはその手間がそもそもありません。勢いで決めたくないポイントのひとつだと思っています。
オーバーホール費用にも差がある
デイト機構が加わる分、デイトモデルはムーブメントの構造がやや複雑になっています。オーバーホール費用の目安として、ノンデイトが平均3万5千円程度、デイトが平均4万5千円程度と報告されており、およそ1万円の差があるとされています。
長期保有を考えている場合、オーバーホールは数年に一度の出費になります。1回あたり1万円の差が積み重なると、トータルコストにも影響してくるかなと思います。
どちらを選ぶか、判断の軸にしたいこと
「デイトかノンデイトか」で迷っている人の多くは、スペックより「自分の生活に合っているか」を言語化できていないことが多いと感じます。比較表を見ても、そこは出てこない答えです。
- 日付を腕時計で確認する習慣があるかどうか
- ダイヤルはシンプルな方が好きか、アクセントがある方が好きか
- 定価で約18万円の差をどう評価するか
- オーバーホールなど維持コストも含めて考えるかどうか
- 中古で探す場合、流通量の多い方が選びやすいかどうか
中古市場ではデイトモデルの方が流通数が多く、選択肢は広い傾向があります。一方でノンデイトを好む層も根強く、どちらが「人気」かは見ている層によって変わります。
デイトとノンデイト、選ぶ前に一度確認しておくこと
サブマリーナーのデイトとノンデイトは、性能の優劣ではなく「好みと生活スタイルの差」で選ぶモデルです。定価差・日付機能の有無・ダイヤルの印象・オーバーホール費用、この四点を自分の基準に当てはめていくと、どちらが向いているかは自然と絞れてきます。
中古で検討している場合は、状態・付属品・年式によって価格が変わりやすいため、複数の販売店で見比べることをおすすめします。買取相場と販売価格は別の数字なので、混同しないよう注意してください。
迷ったまま時間をかけるよりも、まず実物を一度見てから考えるのが一番早いです。正規店や信頼できる中古店でケースを並べて見ると、スペック表では分からなかった「これだ」という感覚が出てくることがあります。比較の材料がそろったら、ぜひ実物と向き合ってみてください。












