ロイヤルオーク50周年モデルを調べると、同じように見えて「どこが変わったんだろう」と止まる人は多いと思います。ベースとなる形はそのままなのに、価格帯も流通量も通常モデルとは少し事情が違う。わたしも最初はそこで少し迷いました。
こんにちは、『クロノヴィア』のトキオです。今回は「ロイヤルオーク 50周年」というキーワードで調べている方に向けて、記念モデルの概要と主な変更点、それから現在の中古相場まで、確認できた情報をまとめてご紹介します。
2022年に登場したアニバーサリーモデルは「15510ST」という型番で、2019年発表の15500STをベースにしながらいくつか仕様変更が加えられています。特に内部のキャリバーは新設計で、そこが最大のポイントといっても過言ではありません。
50周年モデルが生まれた背景
ロイヤルオークは1972年4月15日に発表されたモデルで、2022年にちょうど誕生50年を迎えました。八角形のベゼルと、裏蓋まで貫通する8本のビスという大胆なデザインは、発表当時のスイス時計業界では異色中の異色だったといわれています。
その50周年を節目として、オーデマ ピゲは2022年の1年間だけ生産する記念モデルを発表しました。単なるダイヤル違いではなく、新キャリバーの搭載という形で区切りを打ってきたところが、ただのアニバーサリーとは少し重みが違うと感じたポイントです。
15510STの主な変更点
ベースとなる15500STとの最大の違いは、搭載ムーブメントです。15500STが積んでいたキャリバー4302に代わり、50周年モデルには新設計のキャリバー7121が搭載されています。1972年以来長く使われてきたキャリバー2121の後継として開発されたもので、設計の刷新には5年をかけたとされています。
外観上の変化もあります。文字盤には従来あった「AP」ロゴが省かれ、よりすっきりとした印象になりました。また、ケース斜面の仕上げが深く彫り込まれており、全体の立体感が増したとされています。「見た目はほぼ同じ」と感じてしまう方もいますが、実物を見ると仕上げの差はわかりやすいと思います。
- 型番
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15510ST(ステンレスモデルの基本形)
- ケースサイズ
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41mm(他に34・37・38mmも展開)
- 搭載キャリバー
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キャリバー7121(新設計・自動巻き)
- 生産期間
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2022年の1年間のみ
生産期間が1年間に限られているため、発売当初から流通量は少なく、正規店での入手は非常に難しかったとされています。並行輸入市場にもなかなか出回らない状況が続いており、これがそのまま中古相場に影響しています。
カラーラインナップと選び方
15510STにはいくつかのダイヤルカラーが用意されています。定番のブルーとシルバーに加え、15500STにはなかったカーキが新たに加わったことが話題を集めました。カーキはラインナップのなかでも比較的珍しい存在で、中古市場ではブルーとともにプレミアが乗りやすい傾向があります。
ブルーは言わずと知れた人気色ですが、50周年モデルのブルーは先代15500STのブルーとも微妙にトーンが違うと感じる方もいるようです。わたしなら色ごとの実物を見てから判断したいところで、ここは勢いで決めたくないポイントだと思っています。
トキオカーキとブルーは実物でトーンを確認してほしい
現在の相場と定価の差
国内定価はメーカー希望小売価格として約265万円から291万5000円前後で設定されていましたが、現在の中古市場ではそれを大きく上回る水準で推移しています。2024年末の買取相場では約550万円前後というデータも確認されています。ピーク時には600万〜700万円台で成立した取引も見られたとのことで、現在は少し落ち着いた状態とも言われています。
ただしカラーやコンディション、付属品の有無によって価格差が出るのはどのモデルにも共通した話です。特にブルーやカーキは他のカラーよりも200万円前後上乗せされるケースもあるとされており、同じ型番でも一律の相場ではないことは頭に入れておくといいと思います。
流通量が少ないぶん、価格の振れ幅もそれなりにあります。相場系のサイトや査定サービスを複数見比べてから判断するのが、後から迷い直さない方法だと感じています。
15500STとどう違うのか
15500STと15510STは外見が似ているため、「どっちでも同じでは」という声も耳にします。でも価格帯は異なりますし、搭載キャリバーも別物です。まず自分がキャリバーの差を優先するのか、見た目と価格帯を優先するのかを決めてから比べると判断しやすいと思います。
15500STはすでに生産終了となっており、こちらも中古市場での流通がメインです。50周年という記念性を重視するなら15510ST、価格面での選びやすさを重視するなら15500STを候補に入れるという分け方は一つの目安になるかなと。
50周年モデルを見るときの視点
ロイヤルオーク50周年の15510STは、外観の変化よりもキャリバー刷新を軸に語られることが多いモデルです。中古相場は定価を大きく超えた水準にありますが、資産価値という観点ではブランド力と供給制限が続く限り、大きく崩れる可能性は低いとする見方が多いようです。
ただし価格が落ち着いてきたといっても、依然として高水準であることは変わりません。購入を考えている方は、買取相場だけでなく販売価格の両方を複数店舗で確認してから動くほうが安心できるはずです。
まずは気になるカラーを一つに絞ってみて、そこから中古専門店と並行輸入店の在庫や販売価格を見比べてみるのが、次の一歩としてわかりやすいと思います。実物を見てから感触をつかみに行くのも、決して遠回りではないと感じています。

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