中古のサブマリーナーを見ていると、14060と14060Mが近い価格帯に並び、何が違うのか迷いやすいところです。外観だけなら、かなり似ています。
『クロノヴィア』のトキオです。14060は年代による文字盤や夜光の違いまで見ると、単なる「古いノンデイト」ではない面白さがあります。
購入候補にするなら、価格だけでなくムーブメント、文字盤、付属品、交換歴まで確認したいモデルです。ここは勢いで決めたくないんですよね。
14060はどんなモデルか
14060は、サブマリーナーのノンデイト系に属するステンレスモデルです。おおむね1989年頃から1999年頃まで生産された世代として扱われています。
40mmケース、ブラックダイアル、アルミ製ベゼルインサート、サファイアクリスタルという組み合わせで、防水性能は300m。ムーブメントはCal.3000です。
シンプルな2行表記の文字盤は14060を象徴する特徴です。日付窓がないため、サブマリーナー本来の左右対称な顔を楽しめます。
14060Mとの違い
よく比較される14060Mとの大きな違いはムーブメントです。14060のCal.3000に対し、後継の14060MではCal.3130が採用されました。
14060Mは1999年頃から2012年まで続いたため、中古市場では14060より新しい個体が多くあります。ただし初期14060Mは外観が非常によく似ています。
| 項目 | 14060 | 14060M |
|---|---|---|
| 生産時期の目安 | 1989年頃~1999年頃 | 1999年頃~2012年 |
| ケース径 | 40mm | 40mm |
| ムーブメント | Cal.3000 | Cal.3130 |
| ベゼル | アルミ製インサート | アルミ製インサート |
| 防水性能 | 300m | 300m |
年代で文字盤が変わる
14060を選ぶ面白さは、同じ型番でも製造時期によって夜光や文字盤表記が変わる点です。特に1990年代後半は夜光素材の移行期に当たります。
初期から中期には「SWISS-T<25」と記されたトリチウム夜光が見られ、後期には「SWISS」表記を経てルミノバ系へ移った個体があります。
古い個体では夜光がクリーム色などに変化している場合があります。ただし色だけでオリジナルか交換品かを断定せず、文字盤や針の履歴も確認したいところです。
トキオわたしなら文字盤表記を先に確認します
中古価格は幅を見て考える
2026年9月にChrono24のRef.14060掲載を確認すると、海外を含む通常個体ではおおむね130万円台から200万円前後まで販売希望価格に幅があります。
日本所在の掲載例でも約144万円から180万円台が見られました。これは販売店や個人出品者の提示額であり、実際の成約価格や買取価格とは別物です。
同じ14060でも価格差は状態と付属品で広がるため、安いか高いかを型番だけで判断するのは避けたいところです。
価格差を生む主な条件
製造から長い年月が経過した14060では、年式より個体差が重要になることがあります。ケースの状態やブレスレットの伸びも確認材料です。
文字盤や針の交換、ベゼルインサートの状態、保証書や箱の有無なども価格へ影響します。トリチウム個体は夜光の状態まで含めて比較する必要があります。
- 保証書と箱などの付属品が残っているか
- 文字盤と針に交換歴があるか
- ケースが過度に研磨されていないか
- ブレスレットの伸びや傷がどの程度か
- 直近の整備内容を確認できるか
現行124060との違い
現行のノンデイト系サブマリーナーはRef.124060です。公式仕様では41mmケース、Cal.3230、約70時間のパワーリザーブを備えています。
124060はセラミック製セラクロムベゼルやソリッドリンクのブレスレットを採用します。対する14060は40mmで、アルミベゼル世代らしい軽快な印象です。
新しい性能を求めるなら現行は明快ですが、14060は細身のケースや2行文字盤に魅力があります。新旧で価値の基準が違うと考えるほうが自然です。
使うなら防水性も確認する
14060の公称防水性能は300mですが、中古個体で新品時と同じ性能が残っているとは限りません。パッキンやリューズなどの状態は経年で変わります。
水辺で使う予定なら、購入時に防水検査の実施時期を確認したいところです。わたしなら「300m表記だから大丈夫」とは考えず、現状を重視します。
維持と修理で見たい部分
ロレックス公式では、モデルや使用状況によって異なるものの、およそ10年以内を目安に定期的なオーバーホールを推奨しています。
公式サービスでは時計を点検して見積もりを作り、承認後に作業が始まります。ムーブメントは分解され、基準を満たさない部品は交換対象になります。
14060ではオリジナル部品を重視する人もいます。外観部品の扱いが気になる場合は、依頼前に希望を伝え、作業内容を確認することが大切です。
購入時は個体情報を優先する
14060は同じ型番の中に年代差があるため、「14060だからこの仕様」と決めつけにくいモデルです。シリアル年代と各部の組み合わせを確認します。
特にトリチウム夜光を求める場合は、文字盤表記だけでなく針との色調や交換歴も販売店へ確認したいところです。画像だけの真贋判断は避けます。
- 年式
-
シリアルや保証書を使い、製造時期の目安を確認します。
- 文字盤と針
-
夜光素材や交換歴について販売者へ確認します。
- 整備履歴
-
直近の修理内容と防水検査の有無を確認します。
14060選びで迷わないために
サブマリーナー14060は、40mmケース、Cal.3000、2行文字盤を軸にしたノンデイトモデルです。年代ごとの夜光の違いも選ぶ楽しさにつながります。
中古価格を見るときは、掲載価格と買取価格を混同せず、年式、文字盤、ケース、付属品、整備履歴を一つずつ確認すると判断しやすくなります。
まず気になる個体を2、3本選び、年式と文字盤表記、付属品、整備歴を並べてみてください。価格差の理由が分かれば、自分が払いたい部分も見えてきます。









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