ロイヤルオークの価格推移を振り返ると何が見えるか

ロイヤルオークの価格を調べ始めると、「いつが一番高かったのか」「今の相場はどう見ればいいのか」という二つの疑問が同時に出てくることが多いと思います。

こんにちは。『クロノヴィア』のトキオです。ロイヤルオークは、ここ数年で急激に注目を集め、価格の動きも激しかったモデルです。そのぶん「何を基準に見ればよいか」が分かりにくくなっている印象があります。

この記事では、定価の改定履歴と中古相場の動きを軸に、ロイヤルオークの価格推移を整理してみました。今どの水準なのかを、長期のスパンで一度落ち着いて確認したい方の参考になれば幸いです。

目次

定価はどれだけ上がったのか

ロイヤルオークの定価は、ここ数年で段階的な値上げが続いています。代表モデルのひとつである15500ST(ステンレス・41mm)は、2019年の国内正規導入時に税込み220万円前後で設定されていましたが、その後複数回の改定を経て、現在は大きく価格が切り上がっています。

値上げの背景には、物価上昇や為替の影響、そしてブランドとしての供給管理が複合的に絡んでいると見られています。オーデマ・ピゲは生産数を絞ることで希少性を保つ方針をとっており、その姿勢が定価改定の判断にも影響していると考えられます。

定価はあくまで正規店での希望小売価格です。実際に正規店でロイヤルオークを購入できる機会は非常に限られており、定価が「基準」にはなっても「実際に買える価格」とはズレが生じやすいのが現状です。

中古相場の流れ:高騰からレンジ調整へ

中古市場に目を向けると、ロイヤルオークの相場はおおよそ2021年から2022年にかけて急激に膨らんだ後、2022年後半から2023年ごろにかけて調整局面に入ったという流れが見えてきます。

15500ST(ブルー文字盤)を例にとると、5年前の中古販売価格が目安として380万円前後だったのに対し、ピーク時には大きく跳ね上がり、現在は520万円前後で成立するケースが見られるという情報があります。5年スパンで見ると約37%の上昇という計算になりますが、直近1年では560万円前後から520万円前後への下落、つまり約7%程度の調整があったという見方もされています。

わたしがここで一度立ち止まったのは、「下がった」という表現の受け取り方です。ピーク時との比較では確かに下がっていますが、5年前と比べれば依然として高い水準を保っています。「ピークからの下落」と「長期での値上がり」は、同時に起きているという点を分けて見ることが、この相場を理解するうえで重要です。

37mmモデルの相場も変化している

41mmの15500STほど話題になりにくいですが、37mmの15450STも相場の動きは同様の傾向をたどっています。5年前に260万円前後だった中古相場が、現在は380万円前後で成立するケースが見られるという情報もあります。率にして約46%の上昇です。

ただし37mmは腕周りの細い方やカジュアルな着用シーンを想定して選ぶ人が多く、41mmとは需要の層が若干異なります。サイズ違いで相場の動きに差が出ることもあるため、どちらを基準に見るかで印象が変わってくる点は注意が必要です。

相場を左右する個体条件の話

同じ15500STであっても、買取・販売価格は個体の状態によって大きく変わります。相場情報を見るとき、掲載価格はあくまで一つの目安であって、実際の取引価格は付属品や外装状態によって上下することを念頭に置いておいた方がいいと思います。

付属品(保証書・箱・コマ)

揃っているかどうかで成立レンジが変わりやすい

外装状態・研磨歴

エッジのシャープさが評価に直結しやすいモデル

文字盤カラー

ブルー・グレーなど色によって人気差が出ることがある

素材(SS・PG・YGなど)

素材の違いで相場帯が数百万単位で異なる

「相場より安く出ている個体」を見つけても、外装状態や付属品の欠落が価格に反映されているケースは少なくありません。販売価格と買取相場は別物という前提で比べることが、判断を誤らないためには大事なポイントです。

今の相場をどう読むか?

2022〜2023年のピークと比べると調整が入っているのは事実ですが、2026年現在の水準は5年前と比べてなお高い位置にあります。投機的な加熱は落ち着いた一方で、供給の絞り込みやブランド力は変わっていないという見方が多いです。

トキオ

ピークと比べず、5年前と比べると見え方が変わる

「今が買い時か」「今が売り時か」という問いに対する明確な答えは、相場情報だけでは出しにくいのが正直なところです。ただ、相場が安定しつつあるフェーズでは、タイミングよりも個体条件を優先して選ぶ方が後悔しにくいと、わたしは感じています。

ロイヤルオークの価格推移、まず長期で見ること

ロイヤルオークは、定価・中古相場ともに長期では右肩上がりの傾向が続いてきたモデルです。2022年前後の急騰とその後の調整を経て、今は比較的落ち着いたレンジで推移している印象があります。

ただし、相場は素材・サイズ・個体の状態によって大きく異なります。価格情報を調べるときは、条件を絞ってから複数の参照元を見比べる習慣をつけておくと、数字に振り回されにくくなります。

まず手元で確認したい場合は、型番(リファレンス)と素材を先に決めて、その条件で中古相場をいくつかのサイトで見てみるのが最初の一歩になると思います。何となく全体の相場を眺めるより、ずっと判断しやすくなりますよ。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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