ロイヤルオーク、なぜ正規店で買えないのか?理由と現実

ロイヤルオークを調べ始めると、どこへ行っても「今はご案内できる在庫がない」という話に行き着くことが多いと思います。正規店に連絡しても要領を得ない、並行輸入店では値段を見て腰が引ける。そういう迷い方をしている人に向けて、今回は書きました。

『クロノヴィア』のトキオです。ロイヤルオークについては、わたし自身もかなりの時間をかけて調べてきました。「なぜ買えないのか」の構造を先に理解しておくと、次に何をすべきかが少し見えてきます。

この記事では、ロイヤルオークが正規店で買えない理由、中古市場の現状、そして現実的にどう動けばいいかを順番に整理しています。

目次

そもそも、なぜ買えない状態なのか

ロイヤルオークが「買えない」と言われる根本には、需要に対して生産数が圧倒的に少ないという構造があります。オーデマ ピゲは創業以来、親族経営による少数精鋭を続けており、全モデル合算でも年間の生産数はおよそ4万〜5万本程度とされています。

その本数を世界中に割り振るわけですから、市場規模の小さい日本への入荷は本当に限られます。しかも日本国内でロイヤルオークを正規価格で買える場所は、ブティックと一部の正規販売店(YOSHIDAなど)に限られており、ルートが少ない分だけ競争が激しくなっています。

ここで一度止まったのですが、「じゃあ予約すれば?」と思う方も多いはず。ただ、APブティックの現状は予約入店すら必要で、しかも入店しても商品の取り置き予約はほぼできないというのが実態のようです。

正規店で買うための「実績」という壁

正規店でロイヤルオークを手に入れるには、事前の購入実績の積み上げが事実上の条件になっています。いきなり「ロイヤルオークを買いたい」と訪問しても、初見の新規客への販売はほぼ行われていないのが現状です。

具体的には、まずコード11.59や他のエントリーモデルを購入してブティックとの関係を作り、そこから時間をかけて実績を積んでいくという流れが一般的に語られています。「どれくらいかかるか」は人によって違いますが、数年単位で考えるのが現実的なようです。

これが、わたしが「勢いで動きたくないな」と感じたポイントです。ただ待つのではなく、ブティックとの関係構築を意識した上で動くかどうか、先に決めておくと動き方が変わります。

定価と中古相場、今の差はどのくらいか

ロイヤルオークの基幹モデルである15510ST(41mm ステンレス)の定価は、2024年の改定で約412万円に上がりました。それ以前の2023年時点では約346万円だったので、一年で70万円近く上昇したことになります。

15510ST 定価(2024年改定後)

約412万円(税込)

カーキ文字盤の中古相場(目安)

800万円超の水準で取引されるケースも

旧基幹モデル 15500STの買取相場(目安)

500万〜650万円前後で推移しているとの情報も

中古市場では定価を大きく上回るプレミア価格が当たり前になっており、「買えたとしても安くはない」という状況です。状態や付属品の有無、文字盤カラーによって差が大きく出るので、中古で探す場合は一本一本の条件を丁寧に確認する必要があります。

中古で買う場合に見ておきたいこと

中古ルートを選ぶ場合、わたしならまず「箱・保証書付きかどうか」を先に確認します。ロイヤルオークはコンプリートセット(付属品一式)があるかどうかで、価格にも査定額にも影響が出やすい時計です。

トキオ

コンプリートかどうかで100万単位で変わることも

また、購入先の信頼性と真贋保証の有無も確認しておきたいポイントです。高額モデルゆえに偽物リスクもゼロではありませんし、購入後のアフターサービス(オーバーホールなど)を見据えると、実績のある販売店を選んだほうが後々の安心感が違います。

中古とはいえ数百万円規模の買い物になるので、価格だけで飛びつかず、状態の確認と販売店の選定を並行して進めることをおすすめします。

並行輸入品という選択肢について

並行輸入店(グレーマーケット)でも、ロイヤルオークは流通しています。ただし価格は正規店の定価より高くなるケースが多く、「並行なら安く買える」という認識は今の相場では通用しません。

  • 並行輸入品はメーカー正規保証が受けられない場合がある
  • 正規サービスを受けるには購入証明が求められることも
  • 価格は正規定価を上回るケースが多い
  • リセール時に正規品証明の有無が影響することがある

並行品を否定するわけではないですが、保証面やアフターサービスの扱いを事前に確認しておくことは、後悔を減らすために大事なことだと思っています。

ロイヤルオークとの付き合い方を決めておく

正規店・中古・並行と選択肢はいくつかありますが、どのルートが合っているかは、「いつ手に入れたいか」「どのくらいの予算か」「資産性を重視するか着用を楽しみたいか」によって変わってきます。急いでいないなら正規ルートで関係を作りながら待つ選択肢が長い目で見ると合理的かもしれません。

資産性を考えるなら、中古でも箱・保証書つきのコンプリート品を選んだほうが、後で動かしやすいとも言えます。どのルートを選ぶにしても、買い急いで後悔するより、事前に自分の軸を一つ決めておくほうが判断はしやすいです。

まず一歩として、近くのAPブティックに足を運んでみるか、chrono24などの中古プラットフォームで現在の相場をひととおり眺めてみるのが、現実感をつかむのに一番早いと思います。欲しいモデルの相場感を先に知っておくと、いざ動くときの判断軸がぐっと定まります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「クロノヴィア」トキオ

クロノヴィアでは、高級腕時計のブランドやモデルごとの違い、価格感、選び方に関するよくある疑問を、わかりやすく整理しています。

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